やると決めたことはやらないと実現しない。
「やろう!」と思っているだけでは、それは実現しない。
実現しなければ、何も起こせないし、起こらない。
これね、当たり前のことなんですけど...案外、忘れちゃうってことがあるんですよね。
「やる気はあるんですけど、なかなかうまく行かなくて...」これって、じつはやっていない証拠なんです。
こんにちは。
シモサワです。
なんでこんなことを書くのかというと、自分で反省することがあったから。
やっているつもりでも、じつはやるべきことをやっていなかったなって思うことがあったからなんです。やることの内容がちょっとズレてたかな、ってこともあって。
「やる気があっても、上手くいかない」というのに原因はいろいろあります。
私みたいに方向がズレていることもあるし、やることに対し、足りない部分に気づかないままだったり。その根底には、集中力が足りないってこともあるのかなー。「やりたい」ことへの情熱が足りなかったり、どこか他力本願的な見方をしていたりと、気持ちが散漫しているってこともありますよね。
ま、そういった言い訳をしだしたらキリがないものです。
だから、「やると決めたらやる!」その覚悟って必要ですよね。
織田信長は「勝つために下準備を怠らなかった」
ここ数日、司馬遼太郎の「国盗り物語」という小説を読んでいます。
ときは戦国時代。
元僧侶崩れで身分も財産も無かった、斎藤道三が天下を取る将軍になることを夢見て、美濃国(現在の岐阜県)の国主になるまでのあらましと、その後の斎藤道三を慕っていた甥の明智光秀、娘婿の織田信長が天下に関わっていく様子が書かれた物語です。
第4巻で、織田信長が、足利義昭を将軍にすべく、京へ連れていく(上洛する)にあたり、各地の城主を倒し邁進します。その様子をみた明智光秀は織田信長に対し、こんなことを思います。
「驚嘆すべきだ。」
「あの男は、勝てるまで準備をする。」
「勝つのはあたりまえのことだ。信長は必ず勝てるというところまで条件をつみかさねて行っている。その我慢強さ」
おどろくほかない。
信長は上洛するまでにしっかり準備を重ね、いざ行動するときには驚くほどの速さだったといいます。
この進攻戦をはじめるまでに信長はあらゆる外交の手をつくして近隣の諸豪を静まらせておき、さらに同盟軍をふやし、ついには四万を越える大軍団を整えるまでに漕ぎつけてから、やっと足をあげている。
足をあげるや、疾風のごとく近江を席巻し(むしろ(=席)を巻くように、かたはしから領土を攻め取ること。)、驚異的な戦勝をとげた。味方でさえ、自軍の強さにぼう然とするほどであった。
この一文を読んで...「やる」と決めたことに対し、集中力を高めていかないとこうはいかないよなって思ったんです。
今の時代、集中力を散漫させてしまう材料はいくらでもあるし、通信が便利なだけに自分の時間を取られてしまい、「やる!」と決めたことに時間が取れないこともあります。
でも、「やる!」と決めたことなんだから、そこをやりくりするのも必要なことですよね。
信長は自分の先例を真似ない
明智光秀はこんなことも思います。
「信長は自分の先例を真似ない」ということに光秀は感心した。常人のできることではなかった。普通なら、自分の若いころの奇功を誇り、その戦法がよいと思い、それを模倣し、百戦そのやり方でやりそうなものだが、信長というのはそうではなかった。
いままでこういう方針でやってきたから、今度もそれでいいだろう、ということを思わなかったそうです。
他人事でみれば、「そりゃそうだ」と思えることですけど、いざ自分事になると、自分への甘えとか、過信が先走ってしまって、案外気づかなかったりしますよね。
今やっていることは、自分が「やる!」と決めたことにつながっているのか?
惰性になっていないか?
ただの時間潰しになっていないか?
自分が「やる!」と決めたのなら、ストイックさも必要ですよね。
たまたま、自分への反省点があるなか、たまたま読んだ本の内容に刺激されて、思ったことを書き留めてみました。
月日が経つのは早いけれど、その一日一日の過ごし方はホント大切だなって思います。時間はやればやっただけ裏切らないから。
それでは、また。