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元スナックママ 下澤美香のSNS活用術

素晴らしいとは「素を晴らしてこの上なく好ましい」という様のこと。

先月、里見八犬伝のことを調べていて、そこから作者の曲亭馬琴を知って、そこからある映画にたどり着きました。  

曲亭馬琴は、日本初の小説家。
日本で初めて自分の作品で生計を立てることができた人と言われています。

当時は小説のことは読本と呼ばれ、江戸庶民の娯楽物として人気があったそうです。
こういった娯楽モノができたのは江戸時代後期。娯楽を楽しめるということは、平和な世の中だったともいえますね。

 

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さてさて、そんな平和な世の中になると、日常ゴトにある揉め事が浮き彫りになるようになってきます。戦国時代は生きるか死ぬか、食べられるかどうかの極限状態になるから、日常の些細な揉め事まで気にしちゃいられなかったと思うんです。でも、平和になると、余裕ができるから...日常が目につくようになるんですよね。

 

揉め事でわかり易いのは男女の関係。
異性同士だからこそ分かり合えることもあり、分かり合えないこともある。
とくに昔は女性の発言権が低かったから、女性が我慢することが多かったんだと思います。

夫の浮気、暴力、理不尽な振る舞いに対し、意見を述べるなんてもってのほかで、離縁(今で言う離婚)も、男性からでしかできなかったそうです。それでも女性だって人間ですもん。我慢の限界ってものがあります。
そういった女性の味方になって保護する場所、駆込み寺があったといいます。(ちなみにこの制度は現在もあります。)

そういった時代背景が描かれているのが「駆込み女と駆出し男 」という映画でした。

素晴らしいとは「素を晴らしてこの上なく好ましい」ということ。

この映画のセリフの言い回しは掛け合いのリズムが入っていて、慣れないといろいろ聴き逃しちゃうんですけど、その中で印象に残るセリフがありました。

素晴らしいとは「すぼらし」とは違います。素晴らしいとは「素(す・そ)を晴らしてこの上なく好ましい」という意味です。

さらには、素晴らしくて敵わないというときには「素敵」といいましょう。

素(す)とは、もともとその人が持っている質のこと。
生まれ持った性質、その人の素質のことです。

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素を晴らすというのは、「ありのまま自分でいることを晴れ晴れしく思うこと」「自分を好きでいる姿」見た人が、素晴らしいと感じることなんだろうなって思ったんです。

そして、その様をみて「敵わない」と思う気持ちを「素敵」という。

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「素晴らしい」のもともとの語源は「すぼらし」といって、相手を褒めるどころか望ましくない姿を表すものだったとされています。

でも、言葉の解釈って、語源通りじゃなくてもいいじゃん。そう思った場面でした。

「自分らしくいる」というのは、自分の素質を知ることから始まる。

自分が持っている「素」の部分って言うのはなんだろう?
これね、難しく考えると混乱しちゃいますけど、至極単純な見方で良いんだって思います。

何が嬉しくて、何が悲しいか。
何が楽しくて、何が辛いのか。
何に感動して、何に無関心なのか。

正解、不正解じゃないんです。
まずは、自分が感じることに素直になること。

で、そこに第三者を入れて行きたいと思ったら、その理由とか、その要因とかをちゃんと明確にする。漠然としたままにしないってことが必要になってきます。

 

私は、自分が感じたことを漠然とした状態のままにしていることが多々ありました。
漠然としているから誤解されるし、漠然としているから伝わらないし、漠然としているから分かり合えなかった。

そういう失敗を何度もしています。
気づくのが遅いんですよね〜(笑)

失敗しても、諦めが悪いのが私のいいところ。(自分で言っちゃうもんね〜)

自分が持っている感覚を大事にしよう。
印象に残ったセリフからそんなことを思いました。

 

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ちなみにこの映画、女心の粋な部分が表現されていたり、当時の文化の描写、制度が入っていて、ちょっとものしりになれる要素が詰まってます。

歴史系は戦国モノとかアクションだけではなく、こういったヒューマンドラマ系もいいですよ♪