◯◯好きに向けたサービスが嬉しい。
好きなものに対してのこだわりポイントって、みなさんそれぞれあると思います。
例えば「車が好き」といっても、ワゴンタイプじゃなきゃダメ、スポーツタイプじゃないとイヤ、車といえば〇〇以外は考えられない!などなど、好きにもいろんなタイプがありますよね。
お肉が好き!と言っても、煮込んだお肉より、焼いた肉が好きとか…
興味のない人からみたらどうでもいいことですけど、好きな人にとっては、好きだからこそ外せないポイントってあるもんです。
で、そのポイントを分かってくれるとめっちゃ嬉しくなる、そういうものですよね。
先日、ある料理屋さんで食事会をしてきました。
創作和食のコースだったんですけど、和食には日本酒を合わせたいんです、私。
たくさん飲めないけど、お料理のアテみたいな感じで味を楽しむ程度に欲しくなるんですよね。
さらには、燗酒が好きなんです。
それも温燗派です。熱燗より、温燗。冷酒もいいけど、やっぱり香りも楽しみたいから、燗酒ですねー。
そんな理由があって燗酒を注文したら、木箱入りで出てきました。
えっ?なんで??
って、思いつつ、箱を開けたら、その中にはお湯に浸した徳利が入ってて。
それを見た瞬間「燗酒を飲む人の気持ちが分かってるなー!」って、ちょっと感動しました。
燗酒は、そのまま置いておくとどんどん冷めてしまいます。温かいうちに飲みたいなら、冷めないうちに飲まないとなんですが、そんなにガンガン飲めるものじゃないですよね。
できれば日本酒はゆっくり飲みたいし。
こうやってお湯を入れておくことで、冷めることなく最後まで燗酒が楽しめます。
これって、燗酒の良さを知っているからこそできる工夫だなって思います。好きな人にはたまらんです。
こういう視点の気遣いってステキだなと思うんです。
好きならではの気づき。
それは、好きな人にとってなによりも嬉しいサービスになります。
今の時代のサービス提供は、効率化とか、ムダをなくすといったことが言われます。シンプルにして価格を下げる、といった傾向のところが多いですよね。
ですが、その効率や無駄を省いたために、楽しみ方も省かれているんじゃないかと思うんです。
ポイントを絞ったサービス提供は決して無駄ではないですし、手間と言っても何時間もかかる作業じゃありません。
ちょっとした気遣い。
◯◯好きな人が喜ぶスタイル。
そういうことがお客さんに喜んでもらえる理由で、その喜んだお客さんはそのお店のことを大切にしてくれますし、支えてくれる大きな存在になっていきます。
売上が落ちた。と思うなら、お客さんへの接し方を見直してみるといいと思います。
効率化で失うものもありますから。