ご先祖様の送り迎えに飾るキュウリとナスには意味がある。
こんにちは。
シモサワです。
お盆はご先祖様が家に帰ってくるとされていますよね。
実際に帰ってきているかどうかはわからないけど(わかったらそれはそれで怖いけど(笑))、せっかく帰ってくるんですから、その家の家系に縁がある人たちはお出迎えをして、ご先祖様と一緒に過ごす。お盆はそういう行事ですよね。
だから、先祖を祀ってある実家(本家筋)にみんな集まります。
こういう習慣って学校では教えてくれないけど、その家の家長が子供に教えていく、そういうものですよね。
伝えて続けていくその家の習慣。
ただ...私達の代になって思うんですけど、そういった習慣ごとって教えてもらっていないなって思うことがいろいろとあります。
今回、仏前にお線香をあげに実家に行ってきました。
実家の玄関先にはご先祖様の乗り物を模した「キュウリ」と「ナス」が飾られていたんですけど...そもそもこれってなんて言うんだっけ?っていうことから話は始まりました。
私は「ウマ」だと思っていたんですけど、従姉妹たちは「お盆に飾るアレ」で通じちゃうから正式名称は知らない。
話はさらに飾る時期が違うとか...
(今年はズッキーニ、ゴーヤ、米ナスの精霊馬。同じウリ科・ナス科だから問題ないよって(笑))
そんなに重要じゃないから〜で話が終わっちゃったんですけど、気になってたらこんな記事を見つけました。
お盆に飾るキュウリとナスは「精霊馬」っていうんですねー。
キュウリは馬でお出迎えのためのもの。
ナスは牛で送り出すためのもの。
お出迎えの馬は早く、送り出しはゆっくりと牛でっていうことのようです。
厳密にいうと、迎え盆ではキュウリで、送り盆はナスってことなんですねー。
お盆というのはお休みになることが多いから、休みの時期=バカンスって思い込んじゃいますけど、もともとの習慣はご先祖と過ごす時期ってことなんですよね。
そうしなきゃいけないってことはないですけど、知っているのと知らないでいるのとでは習慣に対する認識が大きく違ってきます。
昔ながらの日本の習慣には何かと意味があるんですけど、そういったことをついつい忘れがち。
忘れてしまうということは、次へ伝えることもできなくなってしまうってことですよね。
こうやって気がついた時に自分で認識していくっていうのが、大切なんですね。
送り盆には巨大ズッキーニの精霊馬で送り出すと従姉妹が張り切ってました。
「ウチはご先祖様が多いから、大きな牛ならみんな乗れるでしょ。」
そんなダイナミックな発想をする下澤家は今日も平和です^^