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「風」の人と「土」の人が交わり合って「風土」となる 〜「住み継ぐ家の物語」より〜

こんにちは。
シモサワです。

夏休み気分でいるものの...結局、仕事してます(笑)
(締切の原稿を忘れていたのはナイショです)

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今朝の田んぼにはトンボがたくさん飛んでいましたよ。

さてさて、今日は読んでいる本からの抜粋文をメモとして残しておきますね。

住み継ぐ家の物語

私のクライアントさんは建材関係の方が多いんです。
瓦とか、窓とか。

だから「家づくり」っていうキーワードには敏感なんですよね。

特に田舎は、家=一軒家っていう考え方が主流で、その一軒家に対しても昔ながらの「住み継ぐ」という考え方は薄れてきているのかなという印象を受けます。

とはいえ、まだまだ家を大切にしている人たちはいるんですよね。
家を建てたら大事にしていきたい、そう考えている人たちも大勢います。

大切に住み暮らすためには家をメンテナンスしたり、機能面を上げたりと何かと手を入れていかにといけないんですけど、その方法はその家のスタイルによって変わってきます。「これさえすれば」っていう、決まりがない。

そうはいっても、少しでも家を大切にするヒントを見つけたいなと日々考えています。

そんなときに見つけたのがこの本でした。

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タイトルに惹かれたのと、中身に写真が多かったのとで購入決定です。

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まだ全部読み切っていないんですが、なるほどなと思うところがあったので抜粋文を紹介しますね。

建築は風土である

景観十年、風景百年、風土千年という言葉がある。広辞苑をめくると、景観とは、自然と人間界のことが入り混じっている現実のさま。風景とは、けしき・眺めのことで、風土とは、土地の状態・気候・地味などとある。

この3つの概念はいずれも自然と人間の関わりによってできるようではあるが、時間の流れや深さによって分かれると思う。特に風土となると長い間に培われた動物的本能や血のようなものまでが関わって、そこにある様そのものだろう。目に見える現象は勿論であるが、その場にある心のあり様や現象までもを含んだ無意識で、ありのままの姿である。

もう一つ。「風」の人と「土」の人が交じり合って「風土」となるとも言われている。

風の人とは来る人。たとえば結婚や転職を機に新たにそこに住み着いた人のことで、土の人とはもともと生まれ育った地に古くからいる人のことである。

風の人はその地に移り住んでいて、好きも嫌いも、新鮮さと違和感を持ちながらそこを受け入れ、変化する柔軟性を秘めている。

土の人はもともとそこに居た人で、今までの暮らしが当たり前で、地元のことを自分が一番よく知っていると思い込んで、違和感なく過ごしている。

風の人はまず最初に土の人を意識し、土の人は、最初はともかくやがて風の人を意識して、いつの間にかお互いがお互いを巻き込んで変化していく。

そういう同化という現象が古くて新しい文化を生み出し、新しい風土ができていくのだと思う。

新しいものと古いもの。
分け隔てて考えるのではなく、同化させる。

これって、どの仕事でも同じだなって思います。

続けていく、存続させていくということは、新旧を同化させていくってことなのかも。

そのためには、古いものを知らなきゃいけないし、新しいことも知っていかないといけない。知るだけではなく「なんでそうなのか」ってことも、考えていくといいかもです。

 

住み継ぐ家の物語II

住み継ぐ家の物語II

 

この本の前半は民家再生の事例が多いのですが、どこをどういじったという話より、そこに住み暮らす人の様子が中心に書かれていて、読んでいるとその家の歴史を読ませてもらっているような感じになります。

そして、写真もめっちゃ素敵♪

家だけではなく、店舗事例もあって見応えあります。

建築の専門書はハードル高いけど、この本は家を大事にしていきたいな、そう思える本でした。

 

それでは、またー。